ソロモン72柱〜悪魔使いになるために〜
□悪魔探し一日目
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拓海「昨日、見留…君の前にオリフィとかいう変人が現れたでしょ?…それでその人にソロモン72柱の堕天使達を集めるように言われたんだよね?」
うん…と私が頷くと、拓海はさらに続けて話す。
拓海「実はその、ソロモン72柱統括本部に君を紹介した人がいて…俺はその人に君のパートナーになるように言われたんだ。あの子一人じゃ危ないかもしれないからって。」
私を紹介した人…なんとなく想像はつく。
見留「もしかして、田中先生?」
拓海は頷いた。
確かに私がこの謎イベントに巻き込まれることになった全ての始まりは、私の部活…ミステリー研究会の顧問、田中宙宇先生からの客人だ。
どうやら田中先生が私を、ソロモンなんたら統括なんとかに紹介したらしい。
拓海「あの人は悪魔とか堕天使とか…オカルトな事が大好きな人だから…、自分の部活の部員を利用して、面白いことしようと企んだんだろうな。」
見留「迷惑な顧問だわ。」
拓海「偽名も、宙宇…宇宙を反対にしたような名前にしてるし、よっぽど好きなんだろうな…、まぁ、仕方ないよな。」
拓海が二杯目の麦茶を自分のコップに注ぐ。
拓海「まぁ、諦めて大人しく俺と悪魔探ししようよ!王鳥見留!」
見留「うぐっ…まぁ……一人でやるよりは……ましか。……一応、よろしく。」
拓海「うん、よろしく。」
見留「そういえば、悪魔探しのメンバー三人目って、どうなったんだろう?」