未来予想図
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気のせいじゃなかった
「お、起きて…?」
「…ん、さっきね」
最近、何やらやらかしてばかりしているような気がする
「その、…あの、…すいません、」
「ん…まぁ、お互い様だけどね」
やっぱり、怒ってるよね
いろいろと、
失礼すぎた。
そうだよ、いくらシャッターチャンスだからって考えないと…
せめて、気づかれないようにしないと…
―――――ん?
“お互い様?”
その言葉に違和感を感じるのは気のせいだろうかとハッとすると、ソファーの上で寝っころがっているミナトと目があった
「あ…あの、波風さん?」
「ん?」
ミナトは素敵な笑顔を見せた
「お互いさまって…」
「あぁ、お互い子育て頑張っているから助け合わないとね♪」
「(あれ?気づいてない?)あ、そっちですか…」
寝ぼけてたのかなぁ?と頭に?が浮かぶ
「よし!朝ごはん、作ろうか!」
「もうですか!?まだ、朝の六時ですよ?」
「早起きは三文の徳っていうし、たまにはいいでしょ?」
「じゃ、じゃぁ私が作ります!!一人で!!」
「二人で作った方が早いよ?」
「ででもッ…ナルトくんは誰が見るんですか!?」
「此処からでもちゃんとナル君見えてるから大丈夫(笑)」
明紀はがっくり肩をため息と一緒に下ろした
言わずもがな、言い負けたのである
ナルトがやってきてから、何かがガラリと変わった気がするが何がとまでは解らない
が、これだけは解る
「ちょっとした、謝罪を込めて、ね」
やっぱり、波風さんは少し意地悪の様です…
ミナトがぼそりと小さな声で言った謝罪はうまい事明紀には伝わりませんでした
朝食づくり中、ミナトがひっそり笑っていたのを彼女は知らないだろう…
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