未来予想図A

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薄々感じていたことは間違っていなかった





「すいません!ミナトさん!!お願いがあるんですけど…」



「?」



「明紀の様子見ててもらえません?」



「明紀ちゃんの?」



「はい…」




なんか、危ういんですよね…






そう紀子ちゃんに頼まれて今、明紀ちゃんのドアの前に居る


“危うい”と言った紀子ちゃんの様子は焦っているようにも見えた



“危うい”何かをもう彼女はやってしまってるようで




「(…明紀ちゃんは…)」







―――すいません!!



――――いえ、私が悪いんです!







「(自分を追い込むタイプだよね…)」




一番厄介なタイプ



何も言ってくれないから、何もしてあげられないし



こういうのは隠すのは上達しやすいから…



それに




「(自分のタイプに気が付いてないことが何より厄介なんだよね…(苦笑))」





優しい人間ほど、自分を崖プチに追い込みやすい



追い込んで、追い込んで



板挟みのように動けなくなって



誰も気が付かないうちに





――――――壊れていく…





「(ちょっとはボクも頼ってほしんだけどな)」






そして、ボクはドアを叩いた





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