未来予想図A
□未来予想図A-1
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初めて彼を見たのは画面の向こう
居る世界も存在する次元も何もかも異なった偽りと真の世界の狭間
熱狂的なオタクといっていいのかわからない
『ナルト』の世界は好きだけれど、以上の気持ちはなかった
ただ、
―――彼が好きだった
もし、現実だったならばこれを一目惚れというんだろうけど…
そうもいかない。
彼が映るたびに、胸が熱くなる
かっこいい、すてきな人
高鳴る胸の動悸も喉に詰まる熱も一度、溺れてしまうとそのまま溺死して今いそうなほどに苦しい
けれど、それがとても愛しい
丁度、自覚した頃でした
彼らがこちらに来たのは
『好きです』
そう叫んでいたら、彼に届いていたのだろうか
あの七夕の日、みんなで出掛けていたはずだった
私が迷子になっている間にみんな木の葉に帰ったみたいでショックだった
『もう一度…あいたい』
あるわけがないと、目を瞑り
「…え?」
目が醒めると
私が知らない世界でした
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