未来予想図A

□未来予想図A-4
2ページ/9ページ



わたしが明紀さんを見つけたとは丁度、九尾の妖狐が現れた時だった


視界が揺れてやっと立っている状態だった


直ぐそばの樹の影が揺れた



「何者ッ!?」



揺れが小さくなって行ってみたら、真っ赤な血溜まりが映った


白銀の髪が血に染まり、紅く染まった太刀が転がって



「明紀、さん...?」




そうじゃなければいいのになんて




「明紀さんッ!!」




馬鹿なこと考えてしまう


ソレしか考えられないと言うのに



「リン、ちゃ...ん?」



わたしを探す手を強く握って呼び掛け、下手くそな医療忍術で治療して


後からカカシとオビトが走ってきた


驚きながら明紀さんを覗き混んで、震えていた


わたしには手に負えないほど深く刺傷している



(早く、病院に...)




冷たくなっていく手の温もりがわたしを狂わせるんだ


何をしなきゃ行けないのか


優先順位をわすれてしまう



(早く)




現実を遠ざける



.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ