愛しい日々に酔しれて
□第18話
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『謀反』
「どういうことだ」
「は。どうやら雪消殿が嫁いだ一族の長、義鷹という男が何やら企んでいる様子だと噂が流れております」
「あの男がか?」
「知り合いですか?」
「ちょっとな。で、鴉、雪消はどうしてるんじゃ。それに気づかない奴でもないじゃろ?」
「えぇ。主犯は千華姫という義鷹の姉であり、義鷹は何も知らないふりをしているみたいですぞ」
知らなかった
アイツは俺には何も悟らせないようにしようとしている
『謀反』、下手したら一族全員殺られる
「事が明るみに出次第、義鷹と雪消殿は謀反を食い止める策を立てている模様」
何故だ
「分かった。ご苦労だったな、鴉」
「いえ、これくらい造作もありません」
「流石」
何故だ。
「…どちらに?」
「出かけてくる」
どうして、俺を頼らないんだ
―――雪消
それから数日たってぬらりひょんの元に一通の手紙が届いた
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