愛しい日々に酔しれて

□第18話
1ページ/2ページ










『謀反』






「どういうことだ」



「は。どうやら雪消殿が嫁いだ一族の長、義鷹という男が何やら企んでいる様子だと噂が流れております」



「あの男がか?」



「知り合いですか?」



「ちょっとな。で、鴉、雪消はどうしてるんじゃ。それに気づかない奴でもないじゃろ?」



「えぇ。主犯は千華姫という義鷹の姉であり、義鷹は何も知らないふりをしているみたいですぞ」





知らなかった

アイツは俺には何も悟らせないようにしようとしている

『謀反』、下手したら一族全員殺られる





「事が明るみに出次第、義鷹と雪消殿は謀反を食い止める策を立てている模様」





何故だ




「分かった。ご苦労だったな、鴉」



「いえ、これくらい造作もありません」



「流石」




何故だ。




「…どちらに?」



「出かけてくる」




どうして、俺を頼らないんだ




―――雪消




それから数日たってぬらりひょんの元に一通の手紙が届いた




次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ