未来予想図

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どうしよう…

こんなこと初めてだから…って普通あり得ないんだけどね?




――――逆トリップなんて



あり得ないあり得ない

何がって、まず私の家に来たのがあり得ない



コトン…



「ど、どぅぞ…」


「ありがとございます」



うっ…わっ


格好良い…



「どうかしたんですか?」

「へ?!なな、なんでもありませんよ!?」



あぁ…穴が入りたい…

出来れば、何も聞きたくないけど…(正確にはなかなか聞き出せないでいるだけ(笑))



「あの…」


「ん?」


「いや、そ、その…」


頑張るんだ!!頑張るんだ明紀



「あのっ!気がついたらあなたが目の前に、いたんですが、気のせいでしょうか!?」



「………」



居るじゃん、目の前に

思わず自分で突っ込んでしまった明紀



「「…………」」



相手は目を見開いている

何を聞いてるんだ自分は!!

ほら、視線が痛いじゃんか

最早、羞恥の域に達していた



「いるよ、」


「え?」



向かい合うソファーに項垂れているとコップを置く音が聞こえた




「今、君の目の前に…」



見上げれば、微笑む彼がいて



かぁぁあ――…



「そそそうですよね(苦笑)!?私…何言ってるんでしょうかね!?」


「緊張、してるの?」


「い、ぁまぁ、はぃ」


「何もしないから、安心して?」


「…はい」




自分がテンパってしまった
彼の方が混乱してるはずなのに、これじゃまるで逆だなぁ…

でも、確認だけでもやっとかなきゃ…



「あのっ!!」



ほら、そっくりさんっているよね?



「……お名前聞いても宜しいでしょうか!!」


「ボク?あぁ…まだ名乗ってなかったね」



声も何となくにている気が…しなくもない…





「ボクは波風ミナト」




ですよねー(泣)




ご本人!!



「君は?」


「ゎ…わたしは…藤牧 明紀、です」




嬉しいけど…複雑です!!



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