未来予想図
□3
1ページ/2ページ
カチャ…
明紀が出ていくのを待ってからお風呂から上がったミナト
「…あ、服…」
彼女が置いてくれたのだろうか…
まさかこんな夜に買いに?
いろいろ思考を張り巡らせるが、途中で止める
「(後で礼言わないと…)」
洗濯機に丁寧に置かれたジャージに手をかけた
そして、ふと鏡が目に入った
「(ボクは…どうして)」
こちらに来てしまったのか
「(…偶然か…それとも必然か…)」
生活自体は対して変わらない
変わったのは、
――――――"世界観"
今まで感じていた殺気や知り合いの気配が全くしない
今のボクは赤ん坊と変わらないな…
右も左も分からない…
だから彼女の存在は大きい
「……でも、無用心過ぎるかな…」
まぁ、そのお陰ではあるけれど…
――コトン
「あ、お風呂どうでしたか?熱くなかったですか?」
「丁度良かったよ。なんか何から何までありがとう」
「い、え…」
?
そっぽを向かれてしまった
嫌われた…?
.