未来予想図
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ぶるっ
さすがに毛布一枚では寒いようで、彼は目を覚ました
いつもならすでに起きているであろう時間帯
「(…起きようかな…)」
することもないので、起きようか思案していると足音がこちらに近づいてくるのが分かった
誰かが入って来た気配はない
となれば、おのずと誰かは想像できた
何やら、重たい足取りのようで
がちゃ
咄嗟に、寝かぶってしまった
すると、体に重みが増した
「(布団だ…あったかい…)」
きっと、さっきまで彼女が使っていた布団なんだろう
まだ少し、布団があったかかった
「さむっ」
彼女は小さく呟いた
このせいで、彼女が風邪を引いたら申し訳なくて起きようか迷った
考えているうちに、彼女は去って行った
暫くして、彼女は台所に立ち朝食の支度にとりかかったらしい
時間がたつと、味噌汁の匂いが漂ってきた
この時、なぜかボクは起きるタイミングを失っていて
結局、起きたのは彼女が作り始めて大体一時間後
彼女が起こすか迷っていたのをずっと見ていたのは別の話
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