未来予想図
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ミナトが明紀の家にやってきて早一週間
特に変わったことはない
「それじゃ…いってきます…」
「行ってらっしゃい」
変わったことがあるとすれば
「そうだ、今日ボク少し遅くなるかも…」
「そ、うなんですか…?」
「ん、ごめんね?」
ミナトが働き始めた、ということだろうか
「い、い、いえ!?謝らないでください!!」
「そう?今日ボク当番だったのに」
「大丈夫ですって、ほ、ほほらもともと私、最初はするつもりだったんですし…」
最初は、自分で家事もしようとしていたのだ
しかし、仮にも明紀は何歳か年下なのに、全てを任せるわけにはいかなくて
「じゃあ、明日の君の当番と交代だ(笑)」
「え!?あ、あした!?わ、私しますよ!?明日も!!」
とりあえず、家事は当番制で、
ミナトの仕事に関しては後日改めてせつめいするとする
「ほら、早くいかないと遅刻しちゃうよ?」
「!!」
「行ってらっしゃい!明紀ちゃん」
笑って、明紀を見送ってミナトも準備に取り掛かった
「よし!行くか」
誰もいない家に、いってきます、と呟いて家を後にする
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