未来予想図

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チッチッチ…



「……」



作ったのは良いものの、まだ食べられない

明紀は一人、ソファーに座ってテレビをつけている



「………遅いな…」



テレビ音より時計の音の方が耳に入ってくる



「(心配……)」



無用な心配だと知っているがそれでも不安になることに代わりはない




そわそわ…




ご飯、作り終わったし、



少しだけ、外で待ってようか…



いや、う〜ん…どうしようか




「いこう!落ち着かないし…」





外、寒いかな…?





トトト…


ガチャ




「……さむ……」




外は既に暗く、時計は九時を指していた



「星が出てる…」



キレーだな…



明日は晴れかな?



明日は休みだし、何しよう


そう言えば、初めてだな…




「ミ…じゃなくて、波風…さんが来て初めての土日」





困った、することないぞ



どっか出かけ……るのは、やめよう…



じゃぁ、掃除?



「二日も掃除はしたくないよね…」




私はしたくないなぁ…



いろいろ思案していると三十分たっていて


少しだが、指先が赤い




ヒュウゥウ―――……



ぶるっ



「この頃寒いな〜風も強いみたいだし…」



夜空を見上げても何の解決もしないのだが、反射的に見上げてしまった




くるっ




「(やっぱり、中で…)」




ぴたっ




「(………もう少しだけ…待とうかな…?)」




結局、それから二時間待って断念した





「ふぁ…(眠い…)」






ただ、彼を待っていたくて



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