未来予想図
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ガタッ
ガチャガチャ
ガッタン
「〜〜〜っ!!」
一体どうしたんだ!?
もっぱらの疑問である
早朝、慌ただしく登校してくるなり、いきなり机にうっぷした明紀
「どったの?」
「………き、今日は…はは早いんだね…紀子ちゃん」
「日直だったの」
「そ、そうだったんだ」
教室の中は静寂につつまれている
今、この場に二人しかいないのだからむりはない
「……で?どったの?」
「な、にが?」
「隠してもダメよ〜あんた丸わかり♪」
「ぅ!?」
ニヤニヤ、机に近寄ってくる紀子は正直あれだった
――――ウザかった…
人が悩んでるのに…
「明紀…あんた今、失礼なこと考えたでしょ」
「…………ぜんぜん?」
「その間はなんじゃい!その間はっ…おまけに疑問系だし」
ぽかっ
「あでっ!」
頭にチョップを食らって飛び上がった
「痛いじゃん!!今の本気だった!?」
「ゼンゼン」
「なんか片言ー!!バカ力何だから加減してよー」
「加減なんかしたらわたしの方が怪我するわっ!!石頭でしょ…あんた」
紀子は至って冷静な対応だ
若干、呆れたようにも見える
はぁ…、と紀子はため息を吐く
「別に話したくないなら構わないけどさ…」
「ご、ごめん…なさい」
「いいよいいよ!人に言えないことだってあるって(笑)!」
「アハハ…(…ちょっと違うんだけどね…(苦笑))」
「でも、気を付けたがいいわよ?特にあんた」
「え?」
紀子は人差し指を立ててこれでもかってくらい顔を寄せてきた
危うく頭と頭がゴッチンしそうだ
「あんた、超わかりやすいから。何かあったてわかるよ?」
「えぇッ!?」
「昨日休んだのが関係してるのか知らないけど…」
その時みせた紀子の満面な笑みは明紀にとって
「朝っぱらから顔真っ赤よ♪」
恐ろしいものでしかなかった…
「じゃっ!!私当番だから行くね。職員室」
紀子は早々に去っていった
「………」
ゴンッ
「………(マジで…??)」
明紀はほぼ一日顔を上げなかったらしい
その光景を不思議に思うクラスメイト
紀子だけが楽しそうにしていたらしい…
「ふふふ(私に勝とうなんて百年早いわ…)」
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