未来予想図
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「なんでこうなった」
晃太は呟いた
「まぁまぁ良いじゃない」
「つか、お前は良いのかよ?彼氏居んだろ?」
「いいの。彼は心広いから…wwそれにベタぼれだから良いの♪」
「彼氏が?」
「私がよ!!」
「さいですか」
「あ、動いた!!行くわよ」
ヘイヘイ、と大きく溜め息を吐いた
紀子に引っ張られるまま身を任せている
「つかよ…」
「なによ?」
二人は元々知り合いだったわけではない
「藤牧を尾行なんかしてどーすんだよ?」
「尾行じゃないわよ!」
明紀がらみで知り合ったのは言うまでもなく
「ハァ…じゃ、なんなんだ…?」
「ああーそれがさ…明紀が今日"デート"なんですって!!」
「――――はっ?」
紀子は少々興奮気味で言った
「だから、"デート"よ!!でぇとww」
「(だから心配になったわけか…)嬉しそーだな、おい」
「まあね♪明紀の初めてのでぇとだからね〜」
ズイズイと晃太の腕を引っ張る
「居ても立っても居られなくて…」
楽しそうに紀子は嬉々としている
紀子に聞こえないように晃太はまた一つ溜め息を吐いた
「それを世間じゃ"尾行"っつーんだよ…」
晃太の呟きなど回りに欠き消され紀子に届く筈もなかった
「あ、」
「なに?どうしたの?」
「俺、遊園地…久々だわ」
「知らんわ」
晃太はしみじみ思う
「(なんでこうなった)」
っと
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