未来予想図

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「一体お前何したんだよ」


「何もしてないよ(笑)?」


「してねェなら、藤牧が引きこもるわけないだろ…」




晃太は大きくため息をついた




「紀子が先に帰ったからいいものの…」




ここに居たら、絶対質問攻めだぜ?藤牧



横目で睨んでみるが当の本人はニコニコ笑顔でナルトと戯れている



「さ!ナル君もう、寝ようか!夜も遅いしね」


「だぁい♪」


「ん!!良い子良い子」



しっかり父親が身についている


さすがというべきか順応性が高い


つい最近、この世界に来たばかりだったはずだ



「晃太、今何時?」


「10時」


「晃太、お風呂入っていかない?あっちで沸かすの面倒でしょ?着替え持って来れば?」


「藤牧は良いのか?」


「明紀ちゃんはもう入ってたから大丈夫」


「は?いつ入ったんだ?」



俺、この家から出てないのに気付かなかった


風呂の音ぐらい聞こえそうなもんだけどな…



「たぶんすれ違ったんじゃない?晃太、ちょっと外出てたじゃん」


「あ、」



出たな、確か、インターホン鳴って


くだらん話だったから追い返してやったけど…



「俺、そんな長く話してたか?」


「明紀ちゃんが早かったんだよ(笑)」




そんなに早かったのか


いつもはどんくさいのにな…



「つか、やっぱり藤牧に何かしただろミナト」


「だから、何もしてないってば(苦笑)」


「ウソだ!!だって藤牧、帰ってきてからなんかよそよそしかったぞ!?」


「…よく見てるだね」


「ばっ、」


「ん!話すから、静かにしようね?ナル君起きちゃうから」




こいつ、




「早く、着替え持って来なよ」


「わぁったよ!!」





案外、黒いのかも。



いや、天然か…?



それはそれで尚恐ろしい気もする…






晃太は隣の家まで駆け足で行って帰ってきた


そして、ぱぱっと風呂を終わらせたのでした





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