未来予想図
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『父の日』
俺にとって、無縁のものだった日
親のために
ケーキ選んだり、
何食べるか悩んだり、
いつ帰ってくるだろうか、
待ち遠しかった
うずうずした
テンションあがって思わず父ちゃんに飛び込んだ
"父ちゃん"て呼ばれて驚いてた
今日はいろいろと忘れらない1日なりそうだってば
父の日、
初めての『家族記念日』
でも、明紀姉ちゃんを『母ちゃん』とは言えなかった
「(俺にとって…母ちゃんは)」
ナルト、
あなたをあいしてるわ
「(たった一人だってばよ……)」
どうしてもナルトの中に納得出来ない何かがあった
嫌いじゃない
むしろ好きだ
一杯笑ってくれるし
優しいし…
だけど、
―――――何かが違う…
ナルトの中に罪悪感が残る
だからナルトは明紀に悟られないよう振る舞おうと決意した
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