未来予想図
□31
1ページ/3ページ
「(だっさ…)」
ナルトはため息をついた
「知恵熱でしょうか…」
「ん〜かもね…もしかした反動が帰って来たのかも」
「反動、ですか…それって急に成長しちゃったからですかね?」
「それか、疲れがたまってたのか…」
子供って、ナイーブなとこあるし…
心配そうに俺を覗く父ちゃんと明紀姉ちゃん
各言う俺はというと、
絶賛、発熱中だってばよ
「お薬飲めば少しは楽になるんですけど…歳が…」
「15歳未満は服用できないからね」
「はい…」
ホントは俺、16歳です。
なんて言えるはずもなく、おとなしく頭に濡れタオル乗っけて黙っといた
「病院は?」
「それが…」
身分証明書が無いと…
「そっか…困ったな…」
「ひとまず、一日様子を見てみましょうか…」
「ん、そうだね…」
なんで今日に限って…いつもは風邪なんて滅多に引かないのに…
「残念だったね(苦笑)水族館」
ちぇ、
――行きたかったってばよ
『お魚天国』←明紀が命名(水族館の事)
「む〜」
行きたかった!!
「水族館は逃げないから大丈夫だよ(笑)ナルトくん」
ナルトの心情を呼んでか明紀がナルトの頭を撫でた
「あんなに楽しみしてたのにね」
ホントだってばよ
「……」
ナルトはぷいっとそっぽを向いた
「あらら(苦笑)」
「あはは(苦笑)」
クスクスと笑う声がする
暫くすると、父ちゃんの声がした
「さ、ナル君早く風邪を治して今度こそ水族館行こうね」
びっくりして、飛び上がるとにっこり笑っている父ちゃんと明紀姉ちゃんがいた
早く治したら、水族館行ける!!
俄然、やる気が出たのは言うまでもない
.