未来予想図

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「晃太、それとって」



「ホラよ」



「ありがと」




最近、この光景に見慣れてきた今日この頃、




「ミナトー新聞くれ」



「はい、新聞」



「おぉ!サンキュー」




また、変わったことに気がついた



「何か…仲良くなる過ぎてません?急に」




「「……そう?」」




コトリとお茶を三人分用意して明紀は呟いた


目に映る光景に首をかしげているのだ





「………もともと仲良さそうだったんですけどね、」




何か、




「なっんか、違うんですよね…」




頭を降ろして頭を捻る明紀はそのままストンと晃太の隣に腰を降ろした



「「……」」




晃太とミナトはソレを見て微かに笑った




「つか、藤牧…ナルトは?」


「ナルトくん?」




思い付いたように晃太は尋ねた




「ナルトくんならまだ寝てるよ?」



「…もう、10時だぞ?」




クスクスと笑って明紀は言った




「?」




ミナトを見れば同じように苦笑していた




「ナルトくん、昨日の忍者の映画に夢中になってたの(笑)」



「……ははん、なるほど」


「夢中になってたからね(苦笑)」



「で、寝るの遅くなったわけか…」




晃太はソファーにふんぞり返った




「たぶんそろそろ起きてくると思うよ(笑)」




良い終わるのと同時に二階へとつながる廊下の扉が開いた






「んー…ねえちゃ―ん…」



ふらっ




「ほわわっ、」





寝ぼけてよろけるナルトを明紀が抱き留めた




「ナルトくんもう起きたの?」



「んー、おは…ようだってばよ〜…」



「ナルトくん、朝ごはん…じゃなかったお昼ごはん?たべる」



「んー…らぁめんー」




クスクス




「ご飯準備するから先に顔洗ってこよっか(笑)」



「ん〜」




まるで操られるかのようにナルトは歩き出した


トタトタ、可愛らしい足取りで





「かお…あらう…」




「そっちはトイレだよ(笑)」





やはり寝ぼけているようで頭が機能してないようだ


フラフラっとトイレに向かった


ソレを明紀がナルトの背中を押して方向転換させた









「何か、良いよな…」



「そうだね(微笑)」



「まるで親子だな…アイツら(苦笑)」



「………そうだね。明紀ちゃん良いお母さんになるんじゃない?」



「っぽいな…和んでそうだ」





――この微笑ましい光景に





その光景に綻ぶ二人がいた


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