未来予想図A
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岐路にて重たい空気を漂わせている明紀と紀子
「ねちねちとさ、言われれる筋合いはないんですけど?」
「そう、だね」
「あのハゲ山、腹立つ!!」
明紀は怪訝そうに言う
こんなもろキレてる明紀を見るのは久々だ
正直、何仕出かすか分かったもんじゃない
「ねぇ!!紀子ちゃん!!」
「え!?ええ!!」
いきなり振られた紀子はとりあえず頷いた
「あーっ!!イライラするーー!!」
「ね?明紀?」
「ん、なぁに」
本人は隠そうとしているのか笑顔だ
しかし滲み出る殺気?が余計恐ろしくなるだけで
「先生…何て言ったの?」
ピクリと肩を動かした
「―――――たっ」
「え?」
「忘れたっ!!」
忘れたいほど嫌味を言われたらしく、これ以上は火に油だ
「どうしよう…」
ポツリ、と紀子はため息混じりに呟いた
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