未来予想図A

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七月六日。




こんこん




「はーい」




自室で作業していたらドアを叩く音がして明紀は立ち上がった





「あれ?どうしたんですか?」





訪れた彼を見て目を見開居た





「今、忙しい?」



「いえ、そんなことはないですよ?」



「ちょっといい?」



「あ、はい。部屋に入りますか?」




何処か雰囲気の違う彼を部屋へ招き入れた




「大丈夫ですか?なんか様子がおかしいですよ?波風さん…」



「…はは、今日ちょっと寝すぎちゃったのかな…(苦笑)」



「ふふふ…そんなに、寝たんですか?」



「ん!おかげて目がすっきりだよ(笑)」




軽く笑い合う二人



がさごそとミナトは小さな箱を取り出した




「??」



「これを君に…」



「…え?」




微笑むミナトとその小さな箱を明紀は交互に見た





「…そ、そそそん――…」






何が起こったか理解できずフリーズした




「えっ…ええっと…なななみ、波、かぜ…さん!?」



「――…ん?」



「どう…どどどうし…ッ」




今、明紀の脳内は大混乱中だろう…



恥ずかしさと戸惑いで




「クスッ…そんなに緊張しないで?」



「ででも、なん、どうしてですか?」




小さな箱に目を向けた


何がはいってるとか、思うこともあるがそれよりもいきなりであったことに驚いた



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