お話
□白雪姫と森のカフェ
2ページ/3ページ
私の自由は、休日だけかもしれない
休日は、お気に入りのワンピースに身を包んで、隣町までわざわざ出かける。
この町では誰も私を知らない
いぢめを受けている私を知らない。
それだけで、気が楽だった。
ただ、
それも今日で終わってしまった。
私をいぢめている人達がいた。
私は無意識に走り出していた。
大好きなクレープ屋さんも、
かわいい小物のある雑貨屋さんも、
好みの服がある服屋さんも、
すべて失ってしまった。
この町にも私の居場所は無くなってしまった。
そう思ったときいつの間にか森の中にいた。