拍手お礼文再録
□NDのシャカと瞬
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怒りが涙に変わり、涙は流されて解き放たれる。
君は知っているのだろう?この世の哀しみを裏返し、その表にこそ終の幸福があるのだと言う事を…。
アンドロメダの聖衣を纏う者よ。
行きたまえ。
平和への祈りを捧げる君こそ、バルゴの後継者となれ。
私の祈りと君の祈りは重なり合う時、
君は乙女座の聖衣を纏う者へと昇華されるのだ。
行きたまえ。
アテナとともに…。
アテナともに闘え。瞬よ。
「シャカ!」
瞬の耳に僅かに聞きとれたシャカの小宇宙の声。
「どうしたんだ?瞬?」
「天馬くん……今…確か…に、シャカの小宇宙が…僕に…」
「シャカって…さっきのアレか?」
「うん…」
僕が乙女座の後継者?
シャカ…。
あなたのように凄い小宇宙を僕は持ち合わせてはいないよ。
僕は戦いが嫌いだ。
人を傷つけたくないんだ。
だけど、僕が闘う事によってあなたの願う、僕の願うそして全ての人々が願う平和な世界をアテナが取り戻せるのなら…。
僕は戦いを続ける覚悟はあるんだ。
誰かの為に祈り願う。
美しいこの世界を僕も守りたい。
そう…思うよ。
僕はアテナの聖闘士だから。
あなたと同じ。
アテナの聖闘士だから。
「どうした?瞬」
「ううん、なんでもないよ。ただ誓っていたんだ。シャカに…」
そう…誓っていた。
乙女座バルゴのシャカ。
最強の黄金聖闘士に。
あなたが祈り僕が願う。そんな世界を沙織さんとともに必ず手に入れて見せると…。
アテナ聖闘士は死すともその願いは繋がっているのだから…。
シャカ。来てくれてありがとう。