鬼の本
□僕の彼女
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僕の彼女は、汚い。
時たま、蝿が集るくらいに。
前は、綺麗好きな女の子だったはず。
でも、僕は気にしない。
どんな姿でも愛してるから。
でも、よくよく思えば、あの時からこうなってしまった。
別れを告げようとしたあの日から。
僕は、必死に彼女を引き留めた。
そして、こうして残ってくれた。
僕は嬉しい。
だから、彼女が綺麗でも汚くてもどちらでも良いのだ。
彼女は、今もベッドの上で寝ている。
僕は今でも彼女を愛してる。
これからも愛するだろう。
どんな姿になっても………。