short
□とある歩き話
1ページ/1ページ
「そう言えば、リアンって何歳なの?」
『え?』
ふと、思いついたように聞いてくるギャリー。イヴも気になったのか、じーっと私を見つめる。(なにこの天使)
え、年齢?私の?
『あー・・・まだ16だよ。もうすぐ17になるけど』
「へぇ、じゃぁ今高校生なのね!」
「べんきょうむずかしい?」
『そうだねー、ややこしい計算とかあるけど慣れたら簡単かな』
そう答えると、イヴはキラキラした目でふんふんと頷いた。
やだもうこの子まじ可愛い!妹が出来た気分!
『イヴは9歳だっけ?なにかわかんない問題があったら、なんでも聞いてね!』
しゃがんで目線を合わせてから、ギュッとイヴの両手を握る。
するとイヴはホント・・・!?と、さらに目を輝かせた。
うぎゃー!写真とりてぇぇええ!!
「じゃあ、じゃあ・・・」
『うん』
「さっき見た本って、どんなやつなの?」
−ピシッ・・・
『な、なにって・・・ギャ、ギャリー、説明プリーズ・・・』
「な、あ、えーっと・・・あの本は・・・・・・・・・って、言えるわけないでしょ!!」
『あ、そうかギャリーは初心だから説明なんて・・・』
「リアン・・・!」
ギャリーは違うわよ!と反論するけど、顔を真っ赤にさせている為まったく説得力が無い。
あ、なんかギャリー弄るの楽しいかも。
「うぶ・・・?」
『あー、えっと・・・・・・こ、心が綺麗って意味だよ!』
我ながら苦しい説明ではあるが、他にどう説明すればいいのか分かんないんだ!
「・・・じゃあ、ギャリーはうぶなんだねっ」
「・・・〜っ!」
まるでアンタのせいよ・・・!と言いたげな顔をしてこちらを睨んでくるギャリーに、心の中で謝っておいた。
(リアン・・・)(まじごめん)
。