memo


◆とうらぶ [追記]

内番の組み合わせを見ると、畑当番の所に私の名前が書かれた札が掛けられていた。
そっか、今日は畑当番か。相手は誰だろう?
視線を横にずらし、隣に掛かっている名札を見る。

「ゲェッ、俺、今日畑当番〜?」
『あ、清光。おはよう』
「ん、おはよ。は〜あ……しっかし、畑当番かぁ。折角昨日、爪のお手入れしたのに……また汚れちゃうじゃん……」

私と同じく畑当番になった清光は、自身の整った爪を見てから深い溜息をついた。
そして私を見やると、

「ま、そういうわけで今日の相手は俺だからさ。よろしく」

今日初めての笑顔を見せてくれた。
やっぱり、清光の笑顔は誰よりも魅力的だと思う。

「ばーか」
『いたっ』

いつの間にか声に出していたのか、清光は少し呆れたような、それでいて照れくさそうな顔をして私の頭を軽く叩いた。

<とうらぶ> 2017/09/09(Sat) 12:50 コメント(0)

[戻る]
[TOPへ]
[カスタマイズ]



©フォレストページ