こんにちは、非日常。
□第十一話
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「雲雀恭弥に彼女がいたとはな」
「いや、彼女じゃないですから」
「これであいつを呼び出せるぜ」
「呼び出すって何ですかっていうか彼女じゃないです」
ある日の放課後、珍しく仕事が早く終わったので家にさっさと帰ろうとしたところ、見ず知らずの不良の方たちに路地裏みたいなところに連れて行かれました。
さっきから私のことを雲雀さんの彼女だの呼び出すだの…冗談はこの状況だけにして欲しいんですが。
「にしても、この女、全く動じてないぞ」
「雲雀の彼女だし、呼び出されることに慣れてるんだろ」
「だから彼女じゃないです」
何回言わせる気ですかこの人たちは。彼女じゃないって言ってるっちゅーに。
「…雲雀の彼女なら、これくらい慣れてるよな?」
「だから彼女じゃないって何度も………っ!?」
頬に、強烈な痛みが走った。