こんにちは、非日常。
□第十三話
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こんにちは、椎名凜です。
「…ケホッ、ケホッ」
…風邪を、引きました。
原因はもちろん疲労。…無論、雲雀さん及びバ会長のせいだ。
「頭痛い…」
熱を計れば三十八度。両親が不在の今、何か作るのはおろか、薬すらとりに行くことも出来ない。もちろん食欲も湧かない。
お母さんとお父さんいない時に風邪引くのは初めてだから、困ったな…。
とにかくだるくて動くこともままならない。
そんな時、携帯の着信音が鳴った。…一体誰よ…。
体を何とか伸ばして携帯を取る。
「もしもし…」
『窓、開けて』
「はい…?」
電話から聞こえたのは、雲雀さんの声だった。
って言うか窓開けてって何ですか?応接室?私今家なんですけど。
『早くしてくれる?』
「はあ…」
とりあえず一番近くにある窓を開けてみる。…動くの本当に辛いのにいじめか。