こんにちは、非日常。

□第五話
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「はっ、はい!」



扉の外から突然聞こえた声に、驚いて返事してしまう。ああ、覚悟を決めなくては…!


ビクビクしながら扉に目を向けると、そこにいたのは優しげな女の人だった。



「椎名凜様ですね?」


「え…、あ、はい。な、何で私の名前を…?」


「恭弥様から言付かっております。失礼ながらお召し物はこちらの方でお預かりさせて頂きました」



やっぱり悪い組織に名前を知られ…って今、恭弥様って言わなかった…?



「あ、あの…」


「はい、何でしょうか?」


「い、今、恭弥様って…」




恐る恐る聞いてみる。まさか、まさかね。あの雲雀恭弥がそんな…。




「雲雀恭弥様で御座います。名門雲雀家のいずれ跡取りとなるお方です」
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