chocolate days
□まだ、平気
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「何のご用でしょうか?」
バカな私でも、呼び出された意味がわからない訳がない。
…だって、呼び出した子たちみんなを、よくコートで見かけたから。
「…っ、どうしてアンタなのよ!」
悔しそうな顔をして一人の子が私を睨む。
…こればかりは、いつも私は何も言い返すことは出来ない。
幸村くんのことは大好きだけど、どうして幸村くんがこんな平凡な私を選んでくれたのかまではわからないから。
「いつもいつもアンタばっかり…!ムカつくのよ!」
「…っ」
襟を強く掴まれる。
大丈夫って強がっても、やっぱりこの瞬間は怖い。