chocolate days

□まだ、平気
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私の携帯を持った女の子は、楽しそうに笑いながら何か打っている。


…何か、とても嫌な予感がした。



「これ、送ったらどうなるでしょうね?」


「…!!!」



メール送信待機画面を見て、私は固まった。画面には、


『他に好きな人が出来ました。もう話しかけないで』



と、素っ気ない文章が打ち出されていた。


「やめて!やめて下さい!」


「アハハハハッ!涙目になってるしー!」


「調子に乗るからこうなるのよ」


「これに懲りたら幸村くんに二度と近付かないことね!」


「やめてッ!」


私の必死の叫びは虚しく、画面には送信完了ていう残酷な文章があるだけだった。


笑いながら、女の子たちは去って行く。


私はしばらく、その場から動くことが出来なかった。



つらくないから
まだ、平気



(…何これ)





***
少しの間シリアス真面目パートになります。
一応補足で、主人公が上手く隠してきたので幸村くんとテニス部の誰一人も今までにあった呼び出しや嫌がらせのことは知りません。
最後の何これはメールを受け取った幸村くんです。…わかりにくい!
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