chocolate days
□まだ、笑える
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「…とにかく、カバーするから頑張ろう!」
「ありがとう!」
友達は私が狙われることに納得はしていなかったみたいだけど、黙ってカバーに回ってくれた。
***
「いたた…」
途中から友達がカバーに回ってくれたものの、それ以前は一人で返していたので、バレー経験のない私の腕はすっかり青くなってしまった。
「桜井」
「2人とも、お疲れ様!」
腕を撫でていると、休憩時間らしい仁王くんと丸井くんから話し掛けられる。
「お前、幸村と何かあったじゃろ」
私の動きは完全に止まった。
「あ…いや、何にもないよ?」
「嘘つけ」
仁王くんと丸井くんに真剣な眼差しで見つめられ、一瞬言葉に詰まる。
…だけど、このことを知られる訳にはいかない。
「本当に何もないんだ!だから心配しないで大丈夫だよ!」
私に出来るのは、ただ、笑うことだけ。
がんばれるから
まだ、笑える
(そんな笑顔で言われたら)(これ以上、何も聞けないだろ…)
***
幸村くん出なくてすみません(´;д;`)次回は出せる…ハズ!
主人公相当強がってます。本当はものすごく辛いです。でも強がってるから助けを求めない。