こんにちは、非日常。
□第十一話
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目に涙がたまってくるのがわかる。…泣かない方がおかしいわよ、こんなの…!全部、雲雀恭弥のせいなんだから…!
やだ、怖い、怖い、怖い…!
必死に恐怖と闘っていると、不意にガシャン!と何か大きな音が聞こえた。
「…やあ」
音の先には、愛用のトンファーを持った雲雀恭弥がいた。
「やっとお出ましか。彼女は本当だったんだな」
「…とりあえず、黙ってくれるかい?」
「!」
雲雀恭弥は、そのトンファーで軽々と自分より大きな男の人を殴り飛ばした。
「…僕、今機嫌が悪いんだ」
気付けば、私を連れ去った不良は、一人残らず地面に倒れていた。