こんにちは、非日常。
□第十二話
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「新婚みたいだね」
その日の放課後、仕事のために生徒会室へ訪れた私は、会長に今朝の登校(雲雀さんと一緒だった)についてしつこく問われ、渋々全てを説明した。
説明が終わると、開口一番に会長はそう口にした。
「…は?」
「いやだから、新婚みたいだねって」
「何をどう聞いたらそうなるんですか?」
こっちは雲雀さんのせいで散々な目に遭ったというのに。何で新婚呼ばわりされなきゃいけないんだ。
「雲雀の家に普通に行く上に、起こしに行くんだから」
「普通に行ってないです止めて下さい」
二回しか行ってないし、しかも両方不可抗力だ。
やっぱり会長はバカだなあ…。
「そんなこと言ってるけど、凜ちゃん最近雲雀に対して丸くなったよね」