chocalate days 2
□無邪気な笑顔
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「………ねぇ」
放課後、真田に少しだけ遅れていくと伝えて、俺はあの日の女子たちに話しかける。あの日、というのはもちろん、庭園を壊した女の子に会いに行った日。
「!どうしたの幸村くん?」
俺に話しかけられたのに気付くと、少し上目遣いで嬉しそうに返してくる。…止めてほしいな、それ。無意識にやるあの子とは全然違うよ?大体、俺がまだあの時のこと許してないこと、わかってないのかな。
「…また、君たち?」
俺が笑顔で言うと、彼女たちは一瞬ピタリと動きを止める。………どうやら、当たりみたいだ。
「もしかして、覚えてないのかな?俺、『次はないよ』って言ったよね?」