chocalate days 2
□無邪気な笑顔
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庭園を壊して、愛美を泣かせて、俺があれだけ言っても懲りない彼女たちには、もう少し強く言う必要があるみたいだ。
「俺が言いたいこと、わかるよね?」
「…っ」
「いくら俺でも、これ以上好きな子を傷つけられたら、どんなに止められても手を出すよ」
女だろうと男だろうと、愛美を傷つけるやつは絶対に許さない。
「…二度と、愛美に手を出すな」
…少し感情的になっちゃったかな。
涙目で頷いて、わかったから嫌いにならないで…って言うけど、あの子を傷つけた時点で嫌いにならないでなんて無理な話だと思うな。大体、あんなことまでしておいて嫌いにならないでとか、虫が良いにも程があるよ。
その言葉を無視して、俺は鞄を持って部室に向かった。
早く行かないと、真田に怒られちゃうからね。