chocalate days 2
□あの子からの後押し
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「せ…幸村くんが、私を…?」
うっかり名前で呼びそうになってしまった。恥ずかしいので、まだみんなの前では呼べない。
愛されてるって、幸村くんに…?
「ほら、やっぱり気付いてない。昨日休んだ時、昼休み幸村くんがD組に愛美ちゃんを迎えに来たんだ。体調不良で休みなのを伝えたらいろいろ聞かれたよ」
「いろいろ…」
「何で休みなの、とか私には連絡来たの、とか。幸村くん本当に愛美ちゃんにベタ惚れ。この調子じゃ、やっぱり私が入る隙なんてなかったね。気付くの早くてよかったよ」
陽毬ちゃんは笑いながら言った。確かに幸村くんは家にわざわざ来てくれたけど、そんなに心配してくれてたなんて。本当に申し訳ないことをしちゃったな…。
「ちょっと愛美ちゃん、そこ暗くなるところじゃなくて、照れるところ。ベタ惚れって言ったの聞き逃した?」