chocalate days 2
□その手はいつも暖かい
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「えっ!?」
手を繋ぎたい、だなんて恥ずかしくて言えない…。
恥ずかしくて俯いていると、精市くんは私の頭をそっと撫でて言った。
「一人で抱え込まないで、ちゃんと相談しなよ」
精市くんは、本当に心配してくれていた。
「あ、あのっ、精市くん!」
「!」
悲しそうな顔をさせたくなくて名前を呼ぶと、精市くんは一瞬固まった後、口元を抑えた。
「…言ったのは俺なのにね」
「え?」
「…何でもないよ。何だい?」
私は深呼吸をして、ゆっくり話し始めた。