こんにちは、非日常。
□第十九話
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「…っ」
意識が朦朧としている。…良くもまあ、こんなにも女の子を殴れるものね。
「それだけ殴られても、目だけは生きてるな」
…生きてる?意味がわからない。私は最低なこいつらを睨んでいるだけ。
「…まだ来ねえのか」
「まあすぐ来るだろ」
本当に何で私がこんな目に遭わなきゃいけないんだろう。大体雲雀さんのせいでこんなに痛い目に遭ってるのに、どうして嫌いになれないのかなあ…。
「ケホッ、ケホッ…」
血の味がする。元から縛られていて手足は動かせないけど、解かれても動かせる気がしない。
「じゃあもう少しこの女で遊ぶか」
「…さい、ってい…」
「褒め言葉だな」
視界が揺らぐ。もうほとんど意識がない。何とか保っている状態だ。