こんにちは、非日常。
□第二十一話
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会長に言われてたせいか、その言葉に、つい私は笑ってしまう。
「何がおかしいの?」
「…いや、本当にあなたは不器用な人だなと」
訝しそうに言う雲雀さんに、私は正直に答えた。雲雀さんは更に眉間に皺を寄せる。
「意味がわからないな」
「ふふ、そうですか。じゃあ退院したら生徒会に戻ることにします」
「…」
私がそう言うと、雲雀さんが不機嫌な顔をした。
「時々なら、風紀委員の仕事を手伝ってもいいですよ」
雲雀さんは一瞬目を開いて、何事もなかったように言った。
「あんなに嫌がってたのに、何なんだい君」
「あ、嫌がられてる自覚あったんですね」
「咬み殺すよ」
いつも言い伏せられてばかりだから、今この時が楽しくて仕方ない。雲雀さんが怖いって言ってる人たちにも見せてあげたいくらいだ。
「本当にいたんですね」