こんにちは、非日常。
□第二十一話
3ページ/6ページ
「何が」
「雲雀さんに惚れるような物好きな女の子ですよ」
十年後の雲雀さんが言ってた言葉が、やっと理解出来た。
わがままで自分勝手で喧嘩っ早い、明らかに面倒な人。でも放ってはおけない不器用な人。…そんな人に惚れるなんて、今も十年後も一人しかしない。
「仕組まれた通りになって、少し気に食わないですけど」
「…」
「どうやら私も、あなたに惚れたみたいです」
あれだけ酷い目に遭わされて、それでも雲雀さんが好きなんて、もしかして私はMなのか…?とも一瞬考えたけど忘れることにする。ツナだって、好きになることに理由はないって言ってたしね。
一人で納得していると、雲雀さんに引っ張られた。
「ちょ…っ、何考えてるんですか!痛いです!私怪我人…んむっ!?」