こんにちは、非日常。

□第十九話
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「携帯を出せ」


「………」



…ええ、またですよ。また不良に捕まったんですよ!もういい加減にしてよ!って言うか出せって言われても両手縛られてるから無理なんですけど。



「…チッ」



チッじゃないわよ。何なの、バカなの?



「雲雀恭弥か?」


『…はあ。また捕まったの?』


「誰のせいだと…!」


「お前は黙ってろ」


「きゃあっ!」




雲雀さんの言葉に反論しようとしたら、不良のリーダーらしき人に殴られた。どうして女の子の顔を平気で殴れるんでしょうか。



『…で、君たちは僕に何の用だい?』


「三丁目の路地裏だ」


『…答えになってないけどまあいいや』



雲雀さんはさっさと電話を切ってしまった。




「…雲雀恭弥が来るまで暇だな」




そう言うと、不良は目を私に向ける。…まさか…。




「お前に恨みはないが、雲雀恭弥にはあるんでね」



今まで捕まった不良がまだ温厚な方なのだと、心から理解した瞬間だった。
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