長編夢小説

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「なーなー。徳川!徳川はなんでこの学校受けるん?」
ウチは凄くきになったから聞いてみることにした。
「テニスの推薦があるからな…。
それにこの学校はプロのテニス選手が何人も卒業しているからな。」徳川は担々と答えた。
「そっかー。徳川はテニス好きなんやね!」
ウチもテニスは好きやから、なんだか嬉しくなって、笑顔で徳川の方を向いたら、徳川に顔を背けられてもた。なんでやろね?
「お前こそ、なんで受けようと思ってるんだ。」
いきなり徳川から話を振られたからびっくりしてもた。
「徳川と似たようなもんかなー。
この学校はテニスのマネージャーも推薦があるからな。後、姉さん家が近いからやな。」
徳川にそう言ったら、徳川は驚いた顔しとった。
「え、お前、テニス好きなのか?」
「え、うん。好きやよ。プレイするというより、頑張ってる選手をサポートする事がめっちゃ好きってだけやけどな。一応、中学ではマネージャーやっとるし。」
徳川はちょっと笑って
「道に迷う奴がマネージャーか…
大変だな。そこの部員達は」
うおぉお。徳川が笑ってくれた!
嬉しい!でもなんかバカにされた!悔しいぃ…。
「そ、そんな事ないもん!後輩達なんかには、めっちゃ慕われてんねんで!部員達にも頼られてるねんで!?」
徳川に更に笑われた。
「うー。」
ウチが唸っているとふいに徳川から声がかかってきた。
「そんなに頼られる凄腕のマネージャーなら、この高校のテニス部に余裕で入れるよな?」
「お、おう!任せろや!」
ウチは内心びびっとったけどちょっと強気で答えた。
「俺もこの学校のテニス部に入る予定だ。俺の事。しっかりサポートしろよ。」
そう言ってウチの頭撫でられた。
「え…。えと…。」
ウチが困惑しとると
「受験一緒に頑張ろうって意味だ。」
さっきまで笑っとったのにいきなり顔赤くしてそっぽ向きおった。
徳川は変な奴やなー。
でも、めっちゃ嬉しかったから。
「おう!全力でサポートしたるわ!」
笑顔で返してやった。
そんな話を繰り広げていると、高校に着いた。門の前では高校生の人が立っとった。ふわふわした金髪で眼鏡かけとる人やった。
「オープンハイに来た生徒かな?
パンフレットはそこの正面玄関にあるから、各自取って行ってね。
説明はあそこの体育館で行うから
後、何かわからない事があったらこの腕章がついてる人に聞くといいよ。」
そう言って、腕章を見せてくれた。
「おおきに!ほんなら、失礼します!」
「ありがとうございます。」
そう言って、ウチらは体育館に向かった。
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