長編夢小説

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「今日は、なんやかんやで徳川に助けてもらってばっかやったなー。」
そう言って、杏樹はうなだれていた。
「別に気にしてないから、お前も気にするな。」
徳川は真顔で答えた。
「むぅー。でもなんかウチの気が収まらんねん。」
杏樹はしかめっ面をした。
「じゃぁ、お前が試合に参戦したおかげで俺は負けずに済んだんだ。それでおあいこだろ?」
徳川が呆れて言う。
「でも、それだけやったら、ウチが道迷ってた時、助けてくれたお礼にはならへんもん!」
杏樹は更にうなだれた。
「はぁ…。」
徳川はため息をついた。それから
「じゃぁ、メールアドレスと携帯の番号教えろ。」
「ほえ?」
杏樹はキョトンとしている。
「それでおあいこだ。」
徳川が微笑みかける。
「あ、えーと、うん、おう。
わかった!」
杏樹も笑顔になる。
2人はアドレスと番号を交換した。
「ところでお前の学校ってどこなんだ?」
徳川が聞いた。
「ほぇ?言ってなかったっけ?
四天宝寺やで?」

徳川はまた呆れ顔をして、それから笑った。
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