長編夢小説

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推薦入試を控えたの数日前事だった。姉が倒れた。正確に言うと
風邪をひいた。
「姉さん大丈夫?」
杏樹は、侑子の看病をしていた。
「ゔー。ごめんね…。」
かなり弱々しい返事が聞こえる。
「病院行って、薬も貰ったし、後はしっかり寝れば大丈夫や!」
杏樹は、侑子を寝かしつけ、ご飯を作ったのであった。
入試当日。杏樹は徳川と待ち合わせして、行く事になっていたので、徳川と今歩いている。
「うー。今日はまたえらい寒いなー。おー。」
杏樹が寒がっていると、
「今日は暖かい方だと思うが。」
と徳川に言われた。
「そうなん?めっちゃ寒い…」
ガタガタと震える杏樹に違和感を徳川は覚えつつ、受験会場へ向かった。
「やぁ!元気だったかい?」
入江が笑顔で出迎えてくれた。
「お!入江さん!どうも!」
杏樹は元気に答えた。
「どうも。お久しぶりです。」
徳川は答えた。
「テニス推薦は右手に見える講堂に行ってね。マネージャー推薦は左手に見える校舎の3階にある3-7の教室へお願いね。」
入江に説明を受け、二人はそれぞれ終われば門の前で待ち合わせる約束をして、別れた。
「じゃ、がんばりーよ!徳川!」
「お前も道に迷わないように頑張れ。」
徳川はそう言って行ってしまった。
「むぅ!大丈夫やわ!」
杏樹はつぶやいてから行った。
面接の待合室には何人ものマネージャー推薦を受けるであろう生徒がいた。杏樹は緊張しつつ
自分の席に座ると隣にいる子が声をかけてきた。
「ね、あなた何処の学校の子?」
笑顔で声をかけてくれたので少し緊張がほぐれた。
「ウチは大阪にある四天宝寺中学からきてん」
女の子は目を丸くして、
「大阪!?そんな遠いとこからよくきたね。」とおどろいていた。
「まぁ、夢があるからな」
杏樹は少し照れ臭そうに答えた。
「あ、そうそう、名前言うの忘れてた。私の名前は嵐山華南(あらしやまかなん)立海大付属中学校から来たの。お互い頑張ろうね!」
華南は笑顔で答えた。
「へぇー。あの全国大会でずっと優勝してるあそこか!凄いな!
あ、ウチは日暮杏樹よろしく!」
杏樹と華南は顔を見合わせ笑顔になり、華南の番が来たので
「頑張れ」
と小声で杏樹は声をかけた。
華南は笑顔で手を降り返し、面接室へと入っていった。

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