長編夢小説

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ついに杏樹の番になった。杏樹は教室へと入った。
「面接管の斎藤です。よろしくお願いしますね。」
2人の挨拶が終わり、杏樹へ幾つかの質問をしてきた。杏樹はぼうっとする頭で、なんとか答えた。
「では、最後の質問です。」
黒部が言った。
「あなたは、このマネージャー推薦で、入る訳ですが一体どんな事をしてくれるのですか?」
杏樹は少し考えてから、黒部をまっすぐ見据えて
「選手が望む事をします。」
と答えた。
黒部と斎藤は口をポカンとあけた。
「選手が、もっと強くなりたいんやったら、それなりのカリキュラムも組みますし、トレーニングに付き合って欲しいなら、付き合います。選手が欲しがる事や、言葉を考えながら、マネージャー業をこなすつもりです。」
それを聞き、2人は口を閉じた。
「とても素敵ですね。」
斎藤は杏樹に微笑んだ。
「では、これで面接は終わりです。」
黒部がそう言うと。杏樹は立ち上がり、一礼すると
「失礼しました。」
と言って教室を出ていった。
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