長編夢小説

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始業式
「ついにこの日がやってきたで!」
新しい制服に身を包み、くるりと一回転する。
「なかなか似合ってるじゃない」
姉である侑子は嬉しそうに見つめている。
「ありがとー!姉さん。」
くるくるとはしゃいでいると
「おーい!杏樹ちゃーん!」
玄関の所に華南がいて、手を振っている。
「あ、華南ちゃん!」
「友達を待たせたら悪いわよ。早く行ってきなさい。あと、徳川くんにもよろしくね!」
と侑子は手を降る。
「はーい!じゃぁ、いってきまーす。」
杏樹はタッタッタッと華南の方へ走っていく。
「お姉さん美人だねー。杏樹ちゃんと似てるし。」
華南が言う。
「姉ちゃんは確かに美人やけどウチとは全然似とらんよ。」
杏樹が少し照れ臭そうに言う。
「あ、そうだ杏樹ちゃん。」
「ん?」
「これからは私の名前呼び捨てでいいから。なんかちゃんがついてるとすごく違和感があって。」
華南がいった。
「うん。わかったじゃぁ、ウチの事も呼び捨てでええで。」
杏樹はなんだか華南とりの距離が縮まって嬉しくなった。
2人が仲良く歩いていると徳川が歩いているのが見えた。
「あ、徳川や。」
「本当だ。」
2人は徳川に向かって走っていき、徳川の背中に向かって突進する。
「おはよーさん徳川!」
「とりあえずおはよー。」
「うおっ⁉」
徳川はいきなりの事でびっくりしたが振り向くと見知った二人だったので
「あぁ、おはよう」
と軽く返した。
3人が並んで歩いていく事になった。
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