長編夢小説

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杏樹は気がつくと保健室のベッドの上にいた。
「うー。あ…。え?ここどこ?」
杏樹は体を起こし、キョロキョロとあたりを見回した。
「うー。まだ頭ガンガンする…」
肌が服にこすれて痛い。そう思っていると。
「よかった。目が覚めたか。」
徳川は杏樹が目が覚めた事に気づき安堵した様子だ。
すると、入江が入ってきた。
「お姉さん迎えにきて来れるらしいよ。」
杏樹がなにが起きたのか分かってない顔をしたので
「お前、倒れたんだぞ。」
と、徳川が言った。
「え。えぇ!?そら、えらい迷惑かけてもうたな、本当すまんなぁ…」
杏樹はうなだれた。
「あー。きっと試験もあかんわ…。面接で何言ったかも全然覚えとらんし…。」
徳川はクスクスと笑いだした。
「きっと大丈夫だ。お前なら。」
徳川は、杏樹を元気付けるように言った。
「そっか。徳川が言うならそうかもな。」
杏樹も苦笑した。
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