長編夢小説

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クラス発表がされ、各自プリントを取った。
「俺は…4組か。」
徳川がプリントを見て言った。
「あ、ウチも4組やわ。」
杏樹は徳川と瞳を合わせ、微笑む。
「ちょっと!なんで私だけ違うのよ!5組じゃない!?」
華南はショックを受けている。
「まぁ、こればっかりは仕方がないだろ。」
徳川が言い放つ。
「となりのクラスやし、そんな離れてる訳でも無いから大丈夫やっって。」
杏樹は華南なだめる
「うぅう…徳川だけ違うクラスを期待してたのに…。」
「なんでだよ。」
徳川は呆れ、杏樹の手を掴み
「ほら、いくぞ」
と、言って歩きだした。
「わわ!」
「あ、ちょ、ずるいわよ徳川!」
華南はその後を追いかける。
「新1年生の教室は4階だよー。」
背後から声が聞こえた。
「あ、入江さん!」
後ろを振り向くと入江が立っていた。
「やぁ、2人とも久しぶり。杏樹ちゃんは風邪も直ったみたいでよかったね。」
杏樹の頭を入江は撫でる。
「おや?君は初めて見かける仔だね。僕は入江奏多よろしくね。」
入江は華南に向かって微笑む。
「あ、よろしくお願いします。入江先輩。私の名前は嵐山華南っていいます。」
ぺこりと華南はお辞儀する。
「そっかー。先輩かー。僕もついに2年生になったんだねー。君達と話てるとなんだか自覚がわくなぁー。」
入江は嬉しそうだ。
「あ!ウチも入江先輩って呼んでもええですか?」
杏樹は入江に尋ねた。
「もちろん。いいよー!喜しいなー!」
3人は入江に一礼してから教室へ向かった。
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