時渡
□第1章
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・・・・・・
体が重い…
頭がボーッとする…
ふわふわふわふわ、どこかを漂ってる感じ…
コポ・・・ッ
気泡が僕の上を漂いながら上っていくのが見える…
…気泡?
『っ!!(ガボッ)』
意識がハッキリすると、さっきより大量の気泡が僕の上を…じゃなくて!
『(なんで水中!?;;)』
起きたら水中ってどういうことだ!!(焦)
『(と、とにかく上に…;;)』
『ハァ…ハァ…』
なんとか浮上して岸にたどり着いた。
だけど…
『(体は重いし…
頭はボーッとするし…
つか全身がズキズキするのはなんでだ)』
ズルッ
『うあ…っ!?;;』
ドサッ
『うぐっ…』
足から力が抜けてその場に倒れた。
冷たく濡れた草が頬に当たる。
『(…気持ちいい)』
もともと(なんでか)疲弊してた体だから、意識が闇に堕ちるのにそう時間はかからなかった。