蜩鳴

□〜其ノ弐〜
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〜とある土曜日〜

休日を利用して魅音と詩音、レナが前原兄弟に雛見沢の案内をしている。


「恭ちゃんおっそーい!」

『魅ぃが速いだけでしょ!
神社の階段ノンストップで全力ダッシュってどんな体力してんですか!!;;』

「放っておいていいですよ。
アレもう病気ですから」

「ちょっと詩音!聞こえてるよ!!」

「聞こえるように言ったんですー」

「ていうか…
レナは圭一くんのが心配かな、かな;;」

そう言ってレナがチラッと振り返る。

「ゼー…ゼー…;;」

そこには階段の半分少し下で疲れ果てている圭一が。

『あれこそ放っておくべきですね』

「調子乗ってお姉と張り合ったりするからですよ圭ちゃん」

「圭ちゃーん!
ビリの人には罰ゲームだよー!」

「ふ、ふざ、けん、な…;;」

ガクッ

『あ、力尽きた』

「だらしないですねぇ」

圭一を放置して淡々と階段を上がっていく3人。

「恭…ちょ、おま…」

『?何か言いました?』

「…てんめぇ……」

ギラッと圭一の目が鋭く光ったかと思うと



ズダダダダダダダダダダダダダ!!



「「Σえぇえぇぇぇえええ!?;;」」

今までの疲労度が嘘のように階段を駆け上がる。
(そりゃもうどこかのロリコン刑事もびっくりな勢いで←)


そしてガシッと恭輔の胸ぐらを掴むと

「お前インドア派だろ!
なんだその無駄な体力!
なんだその無駄な体力!!」

そうまくし立てた。

「お前そんな体力あったっけ!?
どこでんな体力つけてきやがったぁあああぁあああ!!」

『いや、どこって言われりゃ前の学校なんですけど…

てか、目が…っ

レナさん助けて──────(@Д@;)』

恭輔が若干目を回しながらレナに助けを求める。

「はうっ!」

「わぁお…;;」

「恭ちゃんわざとですかねぇ;;」





「恭輔くんかぁいいよぉ〜!」

バキッ

「Σゲフッ!!」

ヒュルルルルルルル・・・ドサッ

レナぱんが炸裂し、圭一は階段の下まで飛んでいった。
(普通は死にます)


ガシッ

『へ?』

「お持ち帰り──────────!!」

シュダダダダダダダダダダダダ!

『わぁあああぁあああぁあああぁあああぁあああぁあああ!!??;;』

「「わざとじゃなかったー(; ̄□ ̄)」」

恭輔 is お持ち帰り←
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