蜩鳴
□〜其ノ弐〜
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「じゃ、お昼ご飯食べよっか♪」
『「ふぁい…;;」』
「大丈夫かねぇあの兄弟は;;」
「少なくとも圭ちゃんはお弁当の臭いで起きるから問題ないです」
ガバッ
「俺のこと何だと思ってんだ詩音!!」
「ほら起きた」
「くっくっく、違いないねェ」
「魅音テメェ…;;」
とりあえず昼食タイム。
「おぉーレナの弁当旨い」
「たしかに」
『同感』
「流石ですねー」
「えへへ///」
みんなが口々にレナの弁当を誉めるとレナははにかんだように笑った。
「そういえばさ恭ちゃん」
『?』
「暑くないの?」
『…はい?』
魅音からの唐突な質問に固まる恭輔。
「いや、この時期に上下ジャージってどうなの?」
「見てる方が暑いですねぇ」
『んー…
べつにそこまで暑くないですけど』
「お前の場合暑いとかいう問題じゃねぇしな」
『まぁねぇ…;;』
「「?」」
魅音たちが頭上に“?”を浮かべる。
そこへ…
「あら、こんな所で何をしているんですの?」
「みー、圭一と恭輔の声がボクたちの家まで聞こえているのですよ?」
「!沙都子に梨花ちゃん!?」
突然現れた沙都子と梨花に驚く圭一。
「2人ともおっはよ〜う」
「おはよ♪」
「沙都子、カボチャの煮物ありますよ」
「Σ食べませんわー!!;;」
『ダメだよ?好き嫌いしちゃ』
「ほら恭ちゃんもこう言ってますし」
「Σ恭輔さんの裏切者─────!!;;」
『裏切ってないよ、楽しんでるだけ』←
「恭ちゃん、結構黒いよねぇ…」
この数日で密かに恭輔の評価が“気弱そうな大人しい子”から“礼儀正しい原黒っ子”に変化しつつある魅音だった。
「沙都子のカボチャ嫌いは筋金入りなのです」
「ほら沙都子ー」
「嫌ですってばー!;
ってそうではなくて、人の家の敷地で何をしているのかと聞いてますの」
「神社は公共の場だぞー」
『そうでもないですけどねー』
「圭ちゃん、この神社は古手神社といって、雛見沢の守り神を祀っている神社なんですよ」
「へぇー…で?」
「圭ちゃん鈍っ!!;」
「あ、あはは…;;」
「ボクはこの神社の巫女さんなのです。
にぱー☆」
「Σ巫女!?マジで!?;;」
「マジなのですよー」
『名字一緒でしょ;;』
「そ、そういえば…;;」
「マジ鈍いね圭ちゃん;;」
「圭一さんですから仕方ありませわw」
「沙都子テメェ…(怒)」
圭一vs沙都子 戦闘開始
『(モグモグ)元気ですねぇ…』
「(ズズー)はふぅ・・・」
「元気なのはいいことだけどねー」
ズッシャァアアアァァアァァアン
「ゲフッ;;」
「勝利ですわー!!(^O^)V」
「圭ちゃん小学生に負けるってどうなんですか」
『年長者の威厳皆無ですね』
「うるせぇよ…|||」
[あぅぅ…
どの世界でも圭一は沙都子とじゃれあっているのですよ]
『(じゃれてるっつーか一方的にイジられてるっつーか…)』
「(見てる分には楽しいから全然構わないけどね)」
『[(たしかに)]』